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「うちのコ」記念日 2/2 [猫]

「川原に目も開いてない仔猫が捨てられてるんだけどどうしよう」。

すっかり日も落ちたころにやってきたご近所の方に
こういう申し出を受けてしまったのにはそれなりのワケがあって。

別にハリネズミ、
今も昔も保護猫のボランティア活動はしたことはないのだけれど、
ルーチェくんたちを保護したときから遡ること1、2年前、
やっぱり桂川の川原でこのご近所の方が仔猫を拾ってきて飼い始めて、
後に拾ったときの経緯を聞く機会があった折に
捨てられてたのはそのコだけでなくもう1匹いたという話を耳にする。
思わず聞き返したよ、「もう1匹の仔猫はどうしたの?」って。
答えは「置き去りにした」。

なんだかねぇ・・・・。

こういう話をお勤めしてたときにも一度、
捨て猫を拾って飼い始めた同僚の口からも聞いたことがあって、
そのときも「よくそんなことができたよね~」という言葉を
なんとか口にせず飲みこんだものの、
いつまでも消えずに残ったモヤモヤとした不快な気持ち。
それでご近所の人に置き去りの一件を聞いたときには
「もし次に保護の必要なねこを見かけたときは、里親探しとか
協力するからそのまま置き去りになんてしないで教えてね」と
言ってあったものだから、
・・・・「ねこが捨てられてる」と伝えにいらしたわけだ。
口は災いの元?

でも2匹の捨てられた仔猫がいて、
どちらか一方だけが抱きあげられ、とある家に迎えられるという
状況を思い描くと、選ばれずにその場に取り残されたほうのコに
感情移入してしまう。
母ねこから引き離されていきなり未知の屋外に放り出される、
それだけでもかなりのショックを受けてるだろうに、
その場に取り残されたコは寄り添い不安を分かち合ってた兄弟も
いなくなったあとはひとりぼっち、
どれだけ心細い思いをすることかを思いやれば、
どちらも拾わないほうがまだマシなんじゃないって気もするほど。

そういう先立つ事情がありまして、
ハリネズミが見つけたわけではないのだけれど
かねての自分の言動に責任を持つ形で離乳までずっと、
ルーチェくんともう1匹のコのお世話をすることになったわけで。
ただ「里親探しのお手伝いはする」とは言ったけど、
「ミルクボランティアになる」と言った覚えはなかったけどね、
彼女は外出することが多いから面倒を見れない、
つまりは自分だけならそのまま「見なかったことにして放置」らしく、
だったらハリネズミがやるしかないな、と。
だんだんかわいく、やんちゃになっていくその成長を見守るのは、
しあわせな時間でもあったけど、大変といえばタイヘーン!

ひと月経ってもその姿は、まだねこにはなりきれてないし。

5月23日、生まれて1ヵ月めのルーチェくん
⑬.JPG

ふた月経って、ようやく紛れもなくねこの姿になるv。

6月20日、もうすぐ2ヵ月になるルーチェくん
⑭.JPG


2匹まとめてうちのコにしたいと思ったころもあったけれど、
母ねこ恋しさからかな、
ルーチェくんが妹ねこの体のあちこち、
とくにお尻周りを吸うことにご執心でいっしょにしておけず、
離乳を待って1匹ずつ仔猫を引き取ることを第一発見者に打診して
了解を得る。
だけどその後もどちらを手放しどちらを正式にうちのコにするのか
決めがたくて迷いまくり。

そんなある日、外出から戻ったハリネズミが玄関を開けると
ミルクの時間が待ちきれないルーチェくんがたたたって廊下を走り、
ハリネズミの胸元めがけてジャンプ、
ブローチ状態のままでミルクをせがんでニャンニャン鳴いて
・・・・「か、かわいい」とハリネズミ、その瞬間、
ハートを射抜かれ、「ルーチェくんをうちのコに!」って決めた。

ミルク卒業をめざし離乳食特訓中のルーチェくん
⑫.JPG

ルーチェくん、初・ねこじゃらし
⑯.JPG

ほかにも「初・トイレでうんち」なんていう記念写真もあったけど、
うんちもしっかりと写ってたので割愛。

晴れて正式にハリネズミんちのコになったころのルーチェくん
⑮.JPG

第一発見者であるご近所の人に先の「ブローチ」の一件を話して、
「グレーの男のコのほうを引き取りたい」と告げたならば
あっさり了承されまして、
でも彼女が「ねこはどのコも選り好みなく好き」と付け加えたときは
イケズなハリネズミはココロの中で、
「嘘つき~! 選り好みしないなら2匹の捨てねこのうちの1匹だけ、
選ぶなんてことはできないだろう~!!」って吠えておいた。

正式にハリネズミんちのコになったルーチェくん、
いよいよ先住猫さんたちとご対面のときを迎えることになったのだが、
その当時、4匹いた先住猫のうち3匹は当初は総スカン状態で、
唯一、優しく受け容れてくれたのが最年長のマロくん。

⑰.JPG

毛色は似てるけど、2匹はまったくの赤の他人。
ちなみにマロくんはムギちゃんとゴン太くんのパパ、
両者の毛色はブルーと茶トラ、茶トラ白とまったく似てないけどね。

やがてルーチェくんもすくすくと大きくなって生後半年を迎えて。

BEFORE-AFTER
⑱.JPG⑲.JPG

こうやって同じ猫の成長の写真を並べると、
仔猫ってどれだけ頭でっかちなのかが一目瞭然でおもしろいなw。

体は大きくなってもルーチェくん、
「マロくん、大好き♪」な気持ちは変わらず、始終ベッタリ。

⑳.JPG

でも、やがて問題勃発。
生後6ヵ月を迎えるころになると、
ルーチェくんの「マロくん、大好き♪」がアブナイ方向へ向き始め、
寛容なマロくんも困惑顔になってきたのでルーチェくん、
獣医さん送りにしてちょっと早めだけど去勢手術、受けました。

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「うちのコ」記念日 1/2 [猫]

今日はルーチェくんの「うちのコ」記念日。
そして去る23日、サン・ジョルディの日はお誕生日で、
茹でてほぐした鶏のささみとダイスカットの鮪のお刺身という
ルーチェくんの大好物ばかりのスペシャルごはん ♪ でお祝い。

⑤.JPG

生後3日で捨てられてたルーチェくんも早15歳とは!
15年、振り返ってみればあっという間。

ルーチェくんと出会った15年前の今日、
京都・嵐山は季節外れの寒さで夕方からはぐんと冷え込んで、
夜半過ぎからは雨も降った。
なにもそんな日に離乳前、
というか生後3日の目も開かぬ仔猫を捨てなくてもいいのに、
ルーチェくんとほか2匹の仔猫は、
毛布の切れ端でもカイロをくるんだタオルでもなく、
硬く冷たい瓦礫といっしょにトロ箱に入れられ捨てられてた。
保護したものの、
都合よくねこ用のミルクや哺乳瓶が手元にあるはずもなく、
チャリンコをブッ飛ばして渡月橋を渡り、
閉店間際の丸太町通りのホームセンターまで全速力でひた走る
・・・・そんなこともいまとなっては懐かしい思い出だけど、
そのときはとにかくただ必死だったし、
捨てた人に対してモーレツに腹を立ててもいた。
ほとんど「死ね」と言ってるような状態での遺棄、
そのくせ殺処分になるとわかっている保健所には持ち込まない。
ズルすぎ~!!!

まだ保護したばかりのころ、目が開く前のルーチェくん。

②.JPG

このころはまだ毎日がドキドキの連続、
朝起きて生存を確認できたらホッと胸をなでおろすような日々。

ようやく落ち着いて「かわいいな」って思えるようになったのは、
保護してから半月後くらい、
目も開いてヨチヨチ歩きを始めてなすびサイズになったころw。

③.JPG

このころになるとダンナさんにも授乳ができるようになって。

④.JPG

だって、哺乳瓶を前足でホールドするだけでなく、
その姿を見ただけで吸い口へと自分から身を乗り出していくんだもんw。

⑤.JPG

すくすく育ち、だいぶんねこらしく、かわいくなって。

⑥.JPG

このころお気に入りだったタオル地のぬいぐるみ。
いっつもピタッとくっついて眠ってた。

⑦.JPG

そしてこのころはその小ささゆえ、
成ねこには入れない入れ物にインして写真を撮ることも多く。

バスケットにイン♪
⑧.JPG

ホウロウのバケツにイン♪
⑨.JPG

毎晩、健康管理のために体重測定もしてました。
このときは700グラムほど、まだまだちっちゃいw。

⑩.JPG

いっしょにトロ箱に入ってた妹ねこちゃんと。

⑪.JPG

さらにもう1匹、同じトロ箱に入ってたコは、
ハリネズミの力不足で助けてあげることができず、
保護して数日後、目も開かないうちに亡くなってしまった。
そして上の写真の妹ねこちゃんはといえば、
ルーチェくんたちを「最初」に見つけた人に責任分担ねってことで
引き取ってもらう。

そう、
ルーチェくんたち入りのトロ箱を見つけたのはハリネズミではなく、
ご近所の人、ねこだけでなく犬も飼ってたその人が、
正確に言えば散歩に連れてってたねこ好きのそこんちのワンコが
発見したわけで。
すでに暗くなったころにピンポーンってハリネズミんちに、
「川原に目も開いてない仔猫が捨てられてるんだけどどうしよう」と
言いにいらしたのだった。

なぜ、そんなことになったのか? ・・・は明日につづく。

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こむぎの夢 3/3 [ブツブツひとりごと]

「もう新たにねこはお迎えしない」って
10年ほど前に決めてからもときどきダンナさんとふたり、
「もしも」の話をすることはこれまでにもたびたび。

「もしも次にお迎えするならどんなねこがいいか」を話し合うとき、
ブレることなくふたりの意見が一致したのは
「純血種ならばロシアンブルー」。
ハリネズミんちの初代のねこ、マロくんと同じ。
とても思慮深く賢くて、物静かだけど情の厚いコだった。
それ以外ならハリネズミはベンガル、
ダンナさんはアメリカンショートヘアかサイアミーズが飼いたいと。
そしてミックス系ならば漆黒の黒猫が不動の第1位。
さらに妄想を膨らませ、ごていねいに名前の候補も考えてた、
ローマ神話の酒神にちなんだ「バッカス」がいいんじゃないって。
だってハリネズミ夫婦、呑兵衛ですからw。

でも、そんなのはすべて「もしも」の架空の話に過ぎず、
この先は老ねこ共々、静かに暮らしていくはずだった
・・・・のだけど、なぜかいま、絶賛茶トラの仔猫探し中。
人生、先のことはわからないものだ、こんな気持ちになるなんて。

そしてまだハリネズミんちにやってくるとはかぎらない茶トラくん、
すでに名前も考えてある、
「こむぎ」もしくは「ムギ Jr.」にしたいなとw。
 それゆえ過去記事ふたつを含めてタイトルは「こむぎの夢」でしたw

ネットでも捜索中の「こむぎ」、
人づてにもあちらこちらに捜索網を広げていて、
よく行く「森のなか」さん経由でお二方、
アンティークショップのオーナーさん経由でお一方、
保護猫のボランティア活動をしている方たちに
「シッポの長い茶トラのオスの仔猫を保護した折にはぜひ!」と
お声掛けをお願いしてもらい、
ハリネズミ自身も通ってる獣医さんにて
ルーチェくんとチェロくんの健康診断に行った折にお願い済み。

これまでも通院時に保護された仔猫がいると、
「1匹どう?」って言われたことは何度もあった獣医さん、
そのたびにムギちゃんで手いっぱいだからとお断りしてたのだけど
いまなら喜んで譲っていただきたく。
「どんなコがいいの?」って問う先生に、
「ムギちゃんみたいな茶トラでシッポの長い男のコ」って答えたら
先生、カルテにメモってくださった。
でも、最近はTNR活動の成果もあがって持ち込まれる仔猫の数は
とても少ないんだそう・・・・期待薄かな。
先の人づてにお願いした保護猫ボランティアさんお三方のうちの
お一方のところでも、
「仔猫が保護された折には声を掛けてほしい」という申し出、
すでにハリネズミが6番めだという話だし。


4月からの春のねこの出産ラッシュを迎える前の3月のこと、
仔猫の里親募集はネットでもほとんどなくて、
たまたま時季外れに生まれた仔猫たちの里親募集の記事が出ると
希望者が殺到する状況に里親希望は初めてのハリネズミ、
ただただ呆然とするばかりで。

いまいるルーチェくんも、ステラくんとチェロくんだって
桂川の川原に捨てられてたのを保護したコたちで、
当初は里親を探すつもりでいたはずが
情が移ってしまいそのままハリネズミんちのコにというパターン。
だから里親になるのに激しい競争があるなんて知らずに今日まで。

当初は「お家がないならハリネズミんちにおいで」というノリで
始めた「こむぎ」探しだけど、この状況下では
「引く手数多のなか恐れ入りますが、ぜひハリネズミんちを選んで
うちのコになってはいただけないでしょうか」と立場は逆転!?

成猫まで対象を広げればその競争は緩やかにはなるけれど、
自分たちの年齢を考えれば今回が
ハリネズミ夫婦にとって仔猫からねこを迎えられる、
おそらくは最後のチャンス。
オトナになっても味わい深い老猫になってもかわいいねこでも、
1年足らずとごく短い仔猫時代のかわいさはスペシャルなもの。
だったらかわいい盛りの「こむぎ」を迎え、
時には笑い声もあがるような明るい家庭にまた戻れたら
・・・・と夢は膨らむのだけど、夢のまま終わりそうな気もする。


そんなある日、里親サイトで見かけた里親募集記事の保護の経緯。
まだ目も開いてない、生後間もない茶トラの仔猫がただ1匹で
ずぶ濡れで道端に落ちていて、
母ねこが戻ってくるかなとしばらく待ってみても戻ってこず、
やむなく保護しましたというもの。

これを読んで、いいなぁって心底うらやましくて。
同じことがハリネズミの身に起こったら、どんなにうれしいか。
迷わずそのコを抱きあげ、胸に抱いて連れ帰るだろう。
そのときの心を満たす歓喜と幸福の思いはきっと、
川で洗濯中に見つけた桃の中から桃太郎を抱きあげたときの、
さもなくば光り輝く竹を切り、その中からおじいさんが連れ帰った
かぐや姫を手渡されその胸に抱いたときの、
ふたりの子どもを持てなかったおばあさんのそれと同じに違いない。
 ‥‥とダンナさんに話したら笑われた


昨日開催の譲渡会に参加してたムギちゃん似の茶トラの男のコ、
夜、サイトをチェックしたらやっぱりね、
新しい家族候補のご家庭へのトライアルが決定してました。
しかも、かなりの競争率だったみたい。

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